ハープのアンプについて少し勉強しました
Guyatone真空管アンプFlip-1500とShure520DX。
ブルースハーモニカはアコースティックな感じでスタンドマイクで演奏をする場合と、ギター用のアンプとブルースハーモニカ用のマイクを使って演奏をする場合があります。
ブルースセッションのできるライブバーとかではお店のアンプを使うことが多いのですがあまりよいものを置いているところは少ないです(関西の場合)。 ギター用のアンプに関してはパワーが有りそこそこのものが置いてあるようです。
ブルースセッションなどでハープ(ハーモニカ)にソロが回ってきた時に思うのですが、ギターの音に負けてしまって、音の大きさ太さなどアンプの出力にも限界があり、ハープの音が前に出ませんし、ギターの音に相応のパワーが出ません。
いつも行く大阪四ツ橋のビートルズではハープ用のアンプはいいのが置いてあります。色々とマスターの美馬さんにアドバイスをもらい、GuyatoneのFlip-1500を買うことにしました。 ビンテージ物で1980年代のプリ部トランジスタ、パワー部真空管( 電圧増幅管 12AT7 / 出力管 6L6GC × 2本 )の強力40Wです。 スピーカーは10インチ、ボリュームコントロールは [GAIN][ VOLUME ][ MASTER ]、イコライザーは[ HIGH ][ MID ][ LOW ]-[ REVERB ]、ジャック入力は [ NORMAL / OVERDRIVE ] の2チャンネル。
そして、マイクはShure520DX、本当なら520のビンテージものやASTATICのビンテージものでマイクユニットがクリスタルのものがほしいところですが、今回はすぐに手に入るこのマイクを入手しました。Shure520DXはダイナミックマイクでクリスタルではないのですが、クリスタルマイクの特徴である100~5000HZの周波数特性になっています。このようなマイクと真空管アンプの組み合わせがシカゴスタイルのハープの歪んだ音になります。代表的なプレーヤーとしては、ポール・バターフィールド、リトル・ウォルターなどなど。このファンキーでブルージーな音がブルースにはぴったりなんですね。
2月23日、このアンプとマイクを持参でビートルズのブルースセッションに参加しました。 またまた美馬さんのアドバイスで真空管アンプの扱い方(電源の入れ方、切り方)、歪んだ音の出し方(ボリュームコントロールの設定方法)など教えていただきました。
1)電源を入れるとき、切るときはボリューム[GAIN][ VOLUME ][ MASTER ]をゼロにする。
2)ハープマイクのシールドのジャックを [OVERDRIVE ]にいれることでより歪みのかかった音になる。
3)[GAIN]をフルボリューム。GAINはOVERDRIVEの歪量を大きく設定できます。[ VOLUME ]をフルボリューム。あとは[ MASTER ]のボリュームを徐々にあげて調整。
4)イコライザー、[ HIGH ]3ぐらい、これをあげると高音の歪が強くなる。[ MID ]中ぐらい。[ LOW ]はフルに。
5)[ REVERB ]はおよそ3ぐらいの感じ、もう少しあげても良かったかも。
6)マイクの持ち方としては、確実に両手でマイクとハープを囲い込んで持つ『カッピング』をして、ハウリングしないようにする。
この設定で最高にいい歪んだ太い抜けの良い音になりました。爆音のギターにも負けませんでした。ちょっと満足のセッションとなりました。